FC2ブログ

臨床工学技士blog

臨床工学技士である管理者が、知識の整理も兼ねてですが、主に臨床工学に関する情報をアップしていきたいと思っています。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

初期設定


ペースメーカの初期設定って普段何気な~く設定していますが、最終設定を決めていく上でpointとなるであろう重要な設定項目に関しては、“なぜその値にするのか??”を考える事は大切な事かなと私自身は思っています。

今更な感じもしますが、適当に羅列していきたいと思います


PVAB(Post Ventricular Atrial Blanking)
これはFFRW(Far-Field R Wave )の評価を行い、“FFRWが認められない”という前提であれば最短(例えば60msec)に設定します。FFRWが認められた場合であってもP-waveの波高が十分で心房感度設定でFFRWをかわせる場合も最短(例えば60msec)に設定します。これには“AT/Afの適正判断”といった狙いがあります。PVABを不必要に長く設定してしまうと、仮にAT/Afが起きた時にPVAB内にP波ないしf波が隠れてしまうので“適切にMode Switchが作動してくてない”それに伴い“AT/Afの%の信憑性が欠けてしまう”為です。

FFRWの確認方法ですが、例を挙げると...
心房感度をMaxの0.1mVにPVABをMinの60msecに設定しfull-VPの状態にします。VSの状態でもFFRWは確認可能ですが、VP時のFFRWの方が“より大きく、出現が遅い”為、この“最も厳しい条件下”でFFRWの評価を行います。FFRW(dullな電位)が認められた場合は、どちらか一方を最も厳しい条件(心房感度であれば0.1mV、PVABであれば60msec)で固定しつつ、もう一方のParameterを1段階ずつあまくしていきFFRWが消えるPointを各々で探します。

そうですね...例えば、FFRWが認められ、各々心房感度=0.2mV(PVAB=60msec)、PVAB=110msec(心房感度=0.1mV)でFFRWが消えた場合FFRWをどうかわすか??

自己のP-waveの波高が十分あれば心房感度を鈍く(例えば0.5mV)に設定してFFRWをかわします。FFRWが認められない場合はf波をより確実に感知させる為に0.3mV程度に設定します。deviceの取説を読むとPVABはFFRWをかわす為に設けられているParameterとありますが、実際の臨床では心房感度設定を調整してFFRWをかわします。PVABを延長させたくない理由は上記に記した通りです。



・Ventricular Blankingは最短の12msecに設定します。このparameterはAtrial Pacing直後に作動し、本来であればcross talk防止の為に設けられていますが、そもそも最近のdeviceであれば例え最短の12msecであったとしてもcross talkを生じる危険性は限りなく0に近いという事。

それよりも、不必要にVentricular Blankingを長く設定してしまうと、AP直後にPVCが発生した場合、Ventricular Blanking内にPVCが隠されてしまうのでAPから設定AV-Delay経過後にVPを出力してしまい“VP on T-waveからVfに移行してしまう”危険性が危惧されます。それを防止する為にも最短の12msecnに設定しています。


不応期関連のparameterは不必要に長く設定するのは好ましくないという事です。


・AMS Detection Rateは基本的に170bpm程度に設定します。このparameterに関しては実際に起きているAT/AfのRateがどの程度なのかが問題となってきますが、初期設定に関しては経験上170bpm程度に設定しているというのが正直なところです。あくまで初期設定という事で。

と言うのも180bpmまで上げてしまうとrealなAT/Afが検出出来ない可能性が有ります。では150~160bpmでは駄目か??という事ですが、150bpmに設定してしまうと、ご高齢の方であってもSinus Tachyがその位のRateまで上がる場合が有るのでこれではやはりAMS Detection Rateとしては低すぎます。

という事で経験上170bpm程度が適切だろうという事になります。

Rateに関してはMax Tracking Rate及び2:1 Block Rate、AT/Af Detection Rateの3つのバランスを考慮する必要性が有りますね。

Max Tracking Rateに関しては2:1 Block Rateとの差が10bpm未満の場合は、患者自身のQOLを確保する(2:1 Block Rateを上げる)為にもRate Response AV-Delay等のparameterをONにする事も有効でしょう。

また、AV-Delay及びPVARPの兼ね合いで2:1 Block Rateが低くなってしまう事が考えられますが、Max Tracking Rateと2:1 Block Rateが近接(10bpm未満)していると、あるRateに達するとRateが急に半分になってしまう可能性があるので注意が必要です。Max Tracking Rateが130bpmで2:1 Block Rateが141bpmの場合、Rtae=130bpmまでは1:1でといてきますが徐々にWBとなり140bpm以上になると急にRateが半分になってしまう...という事です。10bpm以内は好ましくないと言えます。


続けていきたいところですが、長くなってきたのでとりあえずこの辺で
スポンサーサイト
  1. 2012/07/01(日) 18:02:19|
  2. 植込みデバイス関連
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
<<心室センシングエピソード | ホーム | PMT>>

コメント

cross talk

cross talk防止のVentricular Blankingですが短いほうがいいんですかね?
その後のワンテン作動に影響するなら検討してみようと思います
  1. 2012/07/17(火) 18:45:01 |
  2. URL |
  3. Avereage ce #-
  4. [ 編集 ]

cross talk

Avereage ce様>
コメント有難う御座います。

施設毎で考え方は違うかもしれませんが、当院では上記で述べている理由からVentricular Blankingは最短に設定しています。
  1. 2012/07/18(水) 22:06:24 |
  2. URL |
  3. Generalist CE #-
  4. [ 編集 ]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://victim305.blog.fc2.com/tb.php/82-fee8110b
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。