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臨床工学技士blog

臨床工学技士である管理者が、知識の整理も兼ねてですが、主に臨床工学に関する情報をアップしていきたいと思っています。

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FFRWとVA逆行性伝導


FFRW(Far-Field R Wave)
①VS、VP、PVCいずれにおいても出現する可能性がある
②Ⅰ型とⅡ型がある
③Ⅰ型は心室イベント(心室Sencing時のみ)の前、Ⅱ型は心室イベントの後に出現する
④Ⅰ型は心室Sencing時のみ認められる
⑤Ⅰ型は心房sensivityが鋭く、心室sensivityが鈍い場合、心室電位がdullに立ち上がる場合に認められる可能性がある
*心室電位がdullに立ち上がるが故に自己R波を検出する前にFFRWを検出してしまう、VP時には認められない
⑥VA逆伝導とは異なり、VイベントからFFRW検出までのTime lagがほとんどないので、例えばⅡ型FFRWはPVABで隠す事が可能なのでPMTを起こす可能性は極めて低いと言える
⑦確認方法は、最もFFRWを検出し易い条件、例えばA社であれば心房感度=0.1mV(最高感度)、PVAB=60msec(最短時間)に設定して心室イベント直後(もしくは直前)のA-EGMでFFRWの有無を確認する(PVAB内センスであればマーカーは表示されない)FFRWは割とdullな電位として認められる。
⑧防止対策は確認方法の逆を考えればいいので、心房感度を鈍くするかPVABを延ばす事であるがそうしてしまうと不都合も多い...ので例えばFFRWを検知し難い心房Leadの使用等を考慮する。当院ではP波の波高が十分ある場合はPVABは最短の60msecで固定、心房感度を鈍くする事でFFRWをかわしている。
⑨基本は縦隠し(心房感度を鈍くして隠す)、それが難しい場合は横隠し(PVABを延長させる事で逆行性電位を隠すがこれはあまり薦められない...)
⇒一般的には心房感度を鈍くしてしまうと、AT/Af時のf波をunder senseが懸念されるがP波高が十分あればAfになったとしてもf波の波高はそれ程低下しない(経験上)


VA逆行性伝導
①VS、VP、PVCいずれにおいても出現する可能性がある
②心室イベントからある程度のTime lagを経て認められる
③FFRWとの見分け方は心室イベントからの時相差、FFRWは心室イベントからのTime lagがほぼ無いがVA逆伝導の場合は心室イベントからある程度のTime lagを経て心室電位が心房に伝わる
④SSSだけでなく、AV-blockにおいても認められる可能性がある
⑤VA逆伝導時間>PVARPの場合はPMTを引き起こす可能性がある
⑥確認方法は、VVI、Rate=70bpmにしてfull-VPの状態を維持してVPから一定間隔後にA-EGMの心房電位が認められるか否か確認する(Rateは遅い方がVA逆行性伝導を捉えやすいので現在のReteより若干高めのRateが理想)
⇒DDDではVA逆伝を確認出来ない。modeはVVIに設定する必要がある。心房が興奮してから不応期を脱していない為...
⑦VA逆行性伝導時間があまり長くなければ、基本はPVARPを延長させる事で逆行性電位を隠すがVA逆行性伝導時間が300~350msec以上の場合はPVARPでは防ぎようがないのでPMT Option等をONに設定してPMTが起きた場合は対処する。

当院ではペースメーカ移植後、1週間チェックでFFRW及びVA逆行性伝導の有無を確認しています。

上記が原因でペースメーカの作動状況(AP、AS、VP、VS等)の%が正確でなくなってしまったり、ICDにおいてはVT/VFのDetectionを遅らせてしまう可能性があるので要注意ですね。
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  1. 2012/03/31(土) 08:24:02|
  2. 植込みデバイス関連
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