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臨床工学技士blog

臨床工学技士である管理者が、知識の整理も兼ねてですが、主に臨床工学に関する情報をアップしていきたいと思っています。

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補助循環中の患者管理


補助循環中の患者管理の指標として“混合静脈血酸素飽和度(以下SvO2)”があります

全身の酸素需給バランスが維持されているか否かを知る上で非常に重要な指標です

混合静脈血とはどこの部位を言うのか?
ですが、全身を巡ってきた血液は各々下大静脈、上大静脈、冠静脈を経て右心房に合流します

右心房⇒右心室で混ざり合って肺動脈に達する頃には均一に混ざり合った血液とみなすことが出来るので、肺動脈血のことを混合静脈血と言います

そして本日のメインであるSvO2とは何ぞや?ですが、簡単に言えば

全身の酸素消費量に対して十分な酸素供給量が維持されているか否か”を表しています

SvO2を求める詳細な式は省略しますが、SvO2を決定する因子は以下の4つになります
①動脈血酸素飽和度
②酸素消費量
③ヘモグロビン濃度
心拍出量
SvO2の正常値は75%ですが、認識としては
・70%以上⇒全身の酸素供給量が消費量に見合っている、十分酸素需給バランスが維持されているといえます
・60~70%⇒まずまず酸素需給バランスが維持されている状態
・50~60%⇒全身の酸素需給バランスがすでに上手くいかなくなっている状態であり、何らかの対処が必要
・50%以下⇒LOS、早急に対策が必要な状態...といった感じでしょうか

SvO2が低下する要因は上記4因子の何れかが変化した事を意味しますのでSvO2をモニターすることによってSvO2を決定する因子のどれがどの程度変化したかを推測する事が可能となります

SvO2が低下する要因としては...
①動脈血酸素飽和度が低下した
②酸素消費量が増加した
③ヘモグロビン濃度が減少した
心拍出量が減少した
の4通りが考えられますが、集中治療領域ではやはり心拍出量の変動に依存する事が多いと思います
よってSvO2をモニターしていけば、心拍出量を間接的に知る指標となり得ます

SvO2が上昇→心拍出量上昇を示唆する
SvO2が低下→心拍出量低下を示唆する

ただし、心拍出量はそこそこあるにも関わらず、SvO2が低値を示す場合があります
この様な場合は“発熱”あるいは“貧血”がないか疑いましょう

発熱があれば酸素消費量が増加している為、酸素需給バランスが維持されていない状態といえます
貧血があれば酸素供給量が不足している為、酸素需給バランスが維持されていない状態といえます

PCPS中は右心房から脱血しているが故に、心拍出量はあまり指標となりませんので潅流が適切か否かの指標はSvO2で行うことが望ましいですね

あとSvO2とは関係ないのですが...

PCPS管理中はWet Lung対策で定期的に酸素フラッシュを施行されている施設も多いかと思いますがうっかり酸素流量を元に戻し忘れた経験はありませんか?

後々気付いて、元に戻せばいいか~という訳にはいきませんので気を付けましょう

酸素流量を元に戻す(おおよそ1~3L/min程度)事を忘れてはいけません

と言いますのも、PaCO2が吐け過ぎてしまうと、脳血流が減ってしまいます

脳血流はPaCO2のレベルに依存しますので、PaCO2を下げ過ぎてしまうと脳障害を引き起こす可能性があります

これは重要な問題です、看護師さんも何気なく酸素流量を上げるのは構いませんが、流量を元に戻し忘れる事の危険性を十分認識して操作して頂きたいと思っています
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  1. 2012/02/22(水) 22:32:54|
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  1. 2013/02/25(月) 20:39:10 |
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