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臨床工学技士blog

臨床工学技士である管理者が、知識の整理も兼ねてですが、主に臨床工学に関する情報をアップしていきたいと思っています。

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Pressure Control Ventilation


PCV(Pressure Control Ventilation)の主な設定項目として以下があります
・吸気圧
・吸気時間
・呼吸回数(呼気時間)

【吸気圧設定の重要ポイント】
・体重当たり10ml/kgを目安にする(上限12ml/kg程度)
・最高気道内圧(peak inspiratory pressure)が35cmH2Oを超えないように設定する
Driving Pressure(吸気圧-PEEP)を可能な限り小さくする
要するに体重当たり10ml/kg程度で開始するが、肺のcomplianceが低くて10ml/kg程度に換気量を保とうとするとPIPが35cmH2Oを超えてくる場合は換気量を制限しましょう...という事です

【吸気時間及び呼吸回数(呼気時間)設定の重要ポイント】
・flow波形より決定する
・flow波形は吸って~吐いて~の対数減衰curve、どちらもflow=0を目指す(吸気時間に関しては場合によってはflow=0より長く設定する事もあり得るが、とりあえずflow=0を目指し、途中で終わらない様にする事が重要)
・PEEPを変化させた場合も、flow=0が得られる様に吸気時間及び呼気時間の設定を見直す事

上から順にPressure、Flow、Volumeの波形
真ん中のFlow波形は吸って~吐いて...吸って~吐いて~吸って~吐いて~...となっており
吸気でflow=0がしっかり得られていますね
設定吸気時間が適切に設定されていると言えます
呼気もflow=0に戻ってから次の吸気が始まっていますね
これは今吸った分、全部吐ききって次の吸気が開始されている事を意味しています
呼気時間が適切に設定されていると言えます
吸気時間と呼気時間が決定されれば呼吸回数も自ずと決まってきます
この“flow波形の正常なパターン”をしっかり頭に入れておく事が重要です

では適切ではない吸気時間設定の例を以下に示します

同じく上からPressure、Flow、Volumeの波形
flow波形の形が先程と変わっていますね?
吸って~吐いて~の吸って~...あれ?flow=0に戻る前に呼気に転じているのがお分かり頂けるかと思います
これは現在設定している吸気圧及びPEEPでもって、まだ換気が入るAreaが残されているにも関わらず途中で終わってしまう、非常にもったいない吸気時間設定だと言えます
flow波形は縦軸が肺胞にGasが入っていくスピード、横軸が時間を表していますので吸って~の黒く塗りつぶされている部分の面積が一回換気量に相当します
吸気時間を延ばしてflow=0を目指すということは、一回換気量が増える事を意味しています
flow=0に戻っていないとう事は、まだ換気が入るAreaが残されている、一回換気量として稼げるAreaが残されているのです

続いて適切ではない呼気時間設定の例を以下に示します

同じく上からPressure、Flow、Volumeの波形
flow波形の形が先程と変わっていますね?
吸って~吐いて~の吸って~吐いて~...あれ?flow=0に戻る前に次の吸気に転じているのがお分かり頂けるかと思います
これは吸って~で肺胞に入ったGasを全部吐ききっていないにも関わらず、次の吸気が開始されている事を意味しています、要するに呼気時間が短いが故にAuto PEEP、intrinsic PEEPを作ってしまっているのです
Auto PEEPを作らない為にも、呼気もしっかりflow=0を目指す事が重要なのです
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  1. 2012/02/05(日) 09:13:45|
  2. 人工呼吸療法
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