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臨床工学技士blog

臨床工学技士である管理者が、知識の整理も兼ねてですが、主に臨床工学に関する情報をアップしていきたいと思っています。

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白血球除去療法


本日は白血球除去療法のGCAP(granulocytapheresis)について知っておいてもらいたい事柄を少し述べたいと思います

近年、当院では潰瘍性大腸炎(UC)に対するGCAPの実施頻度が増加しています

UCに対する白血球除去療法は約70%の患者さんに有効とされております

GCAP用いるカラムは“アダカラム”といって直径2mmの酢酸セルロースビーズが220g詰まっています、Priming Volumeは130mLです

吸着機序ですが、まず酢酸セルロースビーズの表面に補体及び免疫グログリンが付着(Coating除去)され、それに対する受容体を持つ白血球が吸着されます

第一段階のCoatingが非常に重要で、十分なWarming up、Coating timeが必要になってきます

このWarming upの時間ですが“約15分間”と言われています

GCAPは血流30ml/minで60分間行うわけですが“最初の15分間はPriming Volume等を考慮してもほとんど白血球は除去されていない”という事を我々は十分認識して治療にあたる必要があります

例えば...治療開始30分程経過したところで患者さんの訴えがあって治療を中断してしまった場合は、実質15分間しか除去していないと言えるのでしっかり患者さんの状態を評価する必要があります

また、血流速度ですが“なぜ30mL/minなのか?”疑問に思った事はありませんか?

普通に考えれは、吸着により白血球を除去するので血流が遅い方がカラム内で酢酸セルローズビーズと接する時間が長くなるので除去効率が良くなる...と私は捉えているのですが何か別の理由があるのかもしれません(そこまでは分かりかねます...)

また、患者さんは脱水傾向にある場合が多いので30mL/minが適切...というのもあるのかもしれません

また、一般的なGCAPの治療スケジュールは週1回で2クール(1クールは5回)となっていますが、最近は集中的に短時間に頻度を高めて実施する(例えば週2回施行)ことで寛解導入を早める事が可能で患者のQOLを高める事が出来たとの報告も散見されています

なお、GCAPで比較的頻度の多い副作用ですが、治療中及び治療後自宅での“頭痛や頭重感”であり我々はこれらの副作用があることをしっかり把握した上で治療にあたる必要があります

ちなみに使用する抗凝固剤ですが、ヘパリンもしくはメシル酸ナファモスタットのいずれかとなります

と言うのも、吸着機序の第一段階の述べたCoatingにはCaイオンが必要なのでCaイオンをキレートしてしまう抗凝固剤は使用出来ないので...
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  1. 2012/01/05(木) 21:07:46|
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