FC2ブログ

臨床工学技士blog

臨床工学技士である管理者が、知識の整理も兼ねてですが、主に臨床工学に関する情報をアップしていきたいと思っています。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

Chronotropic Incompetence


Life Adaptive Pacingに関する講演を聴講してきました。
我々が普段何気なく日常生活を送る中で3~4h/dayは心拍数​が100/minを超えているそうです。
130/minを超える​のは30min/dayだと(そんなに上がっている事に少し驚い​た...。)
つまり日常生活の行動パターンで心拍数100/minは超え得るのでPacemakerでLowre Rate=60では日常生活すらも快適に送れないと言える。

また、高齢者であっても12minで徐々に運動負荷をかけていった場合、男女共70歳前後であっても最大心拍数は140/minにも及ぶとの事であった。ここでもし心拍数を十分上げる事が出来ないとCaldiac Outputが低下するので、その結果組織レベルの代謝に対して十分な酸素を供給することが出来ない。

健常者の約5%は変時性不全(Chronotropic Incompetence)といって運動時に心拍数が上​がらなくて息切れする事があるそうですが、Pacemakerを​植込んでいる患者さんだと植込み時にChronotropic Incompetenceがなくても2年以内に5​3%、4年以内に70%もの患者さんがChronotropic Incompetenceになってしまうそうで​す。

以前は徐脈性不整脈の患者さんに対してPacemakerを入れ​てとりあえずLower Rateでうって救命さえできればいいという考えでしたが、やは​り健常人に近い生活が送れるようにRate Responseを適切に設定してQOLを高めていくことが重要​だと思いました。

日本ではRate ResponseをONにする事は少ないそうですが、海外ではN​ominalでRate ResponseをONにしている国もあるみたいです。AV-B​lockでもPacemakerをいれている方の約30%はChronotropic IncompetenceをもっているのでSSSやChronotropic Incompetenceの患者さんだけではなくAV-Bl​ockの患者さんに対しても6ヵ月毎のPacemaker follow-up時にRate Histgram等をよく観察して積極的にRate Responseを活用すべきだと思いました。

ただ、まだいくつか検討すべき課題が挙げられる
①Rate Responseを設定する際に、センサー閾値やSlopeをどう設定していくのか
②近年,Ventricral Pacingを出来る限り抑制する方向にある中で主にAF-BradyやAV-Blockの患者さんに対してRate ResponseをONにしてRateを上げていく...両者のバランスをどう考えたら良いのか
③CRTではRate ResponseはONにするのか

いずれにしてもChronotropic Incompetenceは比較的多く見られる疾患であり、特にPacemaker患者さんにおける罹患率は非常に高い。徐脈性不整脈の患者さんにおいてはPacemakerの機能を最大限に活かす事で健常人に近いQOLを確保すべきだと言える。
スポンサーサイト
  1. 2011/11/13(日) 14:14:07|
  2. 植込みデバイス関連
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<Point of maximal compliance increase on the inflation limb | ホーム |

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://victim305.blog.fc2.com/tb.php/1-3bc2a5ab
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。